電気怪談「食人鬼」

新しい動画ができました。小泉八雲の「怪談」という本から、「食人鬼(じきにんき)」という怪談を動画にしました。

例によって、朗読用にテキストを書くところから始まり、曲を作り、録音し、その音声に合わせてパフォーマンスを撮影し、、、と何から何まで1人で作っています。

撮影の際には、前もって絵コンテを描いてライティングやレンズを取っ替え引っ替えしてワンカットずつ撮っています。

そんな、手間ヒマかけた1本を、どうぞ楽しんで観ていただけましたら、幸いです。

そして、そして、、、

楽しんでいただけましたら、、、

チャンネル登録をお願いします!!

(声を大にして言いました)

よろしくお願いします!

怪談朗読

新しい原稿用紙と、万年筆を買いました。その試し書きをしてみました。しかし同時にこれは、クラブハウスでの朗読ルームで読む原稿であります。

現在、週一でクラブハウスというSNSの中で朗読の部屋を開催しています。火曜日の深夜0時から(月曜の24時です)、だいたい30分間のお部屋です。毎回、3〜4つの怪談話を読んでいます。メインは、江戸時代に書かれた古典怪談の話です。これに、「遠野物語」から2つくらいのエピソードを加えいます。

遠野物語は明治時代に書かれた本なので(今からちょうど111年前!)、言葉遣いが古めかしいのです。しかし江戸時代の怪談に至っては、もう『古文』のレベルなので古語辞典と漢和辞典を何度も開いて現代文に訳します。

それらの朗読用テキストを書く『作業台』が、この原稿用紙です。

この原稿用紙、浅草の「万寿屋」さんが作っているものです。川端康成さん、司馬遼太郎さんなど、超有名な作家の方々も愛用しておられたものです。

自分は、ずっとパイロットの万年筆を愛用していましたが(同じモデルを2本も買いました)、この原稿用紙には手元にはない太字のペン先が良いだろうと、手頃な価格のモデルを探していました。すると、セーラーのプロフィットスリムというモデルが、1万円ちょっとで出していました。

そして、銀座のITOYAでそれを買ってから書いてみて分かったのですが、セーラーのインク「ブルーブラック」はパイロットのそれとは違い、ややスモーキーな(灰色がかった)色です。この原稿用紙の赤い罫線と程良く似合います。

惜しむらくは、世の中の文具店の多くはパイロット商品を扱っておられ、セーラーのそれがあんまり無いのですよね、、、もっともっとこのブルーブラックの色や、手頃な価格で14金の太字を万年筆で商品化されていることは、評価されてもいいのでは無いでしょうか。。。

マニアックな話になってしまいましたが、怪談の朗読は多くの方々に楽しんで頂けるように、テキストも語り口調も聴きやすいものになるよう工夫を重ねています。クラブハウスに登録されていない方も楽しめるように、Radiotalkラジオでも朗読コンテンツとして配信したいと思っています。

お楽しみに!

魔除けの呪文

千葉真一さんが亡くなる1週間前に、映画「魔界転生」のラストシーンを真似た絵コンテを描いていました。自分の動画「耳なし芳一」のラストシーンで、梵字の魔除け呪文を顔に描いたらどうだろう、と。

すぐに『めんどくせー』と思いましたが、まさか千葉さんがコロナで他界されるとは。びっくりして、同時に絶対にやってやろうと思いました。

梵字の本を図書館で借りて、濃い液体墨を使って自ら鏡を使ってドローイング。実際に書いている時は、左右反転した字形をイメージしながらの筆運び。パラリンピックの中継を聞きながら一人黙々と変態的な作業をしていました。

そして、確信しました。「絶対に、耳だけ書き忘れるわけが無い」と。

出来上がった12分の動画は、こちらです。

電気怪談「耳なし芳一」

昨年の11月から10ヶ月近く時間をかけて作ってきた怪談動画、「耳なし芳一」をUPしました。
1人4役でキャラを演じ分け、テキストから作曲、撮影編集まで全てひとりでこなしました。

『古典怪談を、電気楽器のLOOP演奏をしながら語る』というコンセプトを立てたのが、昨年5月。
折りよく始まった文化庁の補助金を活用して知識ゼロから配信の勉強と機材の検索をしまくった夏を挟み、100万近くのお金で楽器や機材をひと揃えしたのが9月ごろ。
それから幾つかの動画を作り失敗と反省を繰り返して、ようやく今回ムネを張れる作品が出来ました。

最も時間をかけたのは中近東のスケールで作った音楽です。あのナウシカのテーマ曲も、これを使っていたのだと分かりました。僕はプロではありませんが、EQやコンプを使い分けてミキシングにも拘りました。

コロナ禍の中で、世界はすっかり狂ってしまいましたが、怪談のキング「芳一」を作り続けていたおかげで正気が保てました。

心血注いだ作品も、いまやSNSのタイムラインのネタとして秒殺で沈む世の中ですが、12分間、スマホやPC越しにこの動画をご覧頂けましたら、とても嬉しいです。

お久しぶりのご挨拶

このHPを最後に更新してから、8ヶ月近くが経ってしまいました。そのあいだ、コロナウィルスの感染拡大の影響で、ぼくもたくさんのお仕事を失い、しかし「電気怪談」やクラブハウスでの朗読ルームの開催など、新しい試みを続けてきました。

状況は、とても厳しくなってしまいました。

生身の肉体で、目の前のお客さんを相手に自分を表現する行為を仕事にしている全ての者にとって。

残念ながらハッキリしたのは、「クールジャパン」と言って、この国の文化活動の旗振りをしていた人たちの本心です。ここに記するまでもなく、およそ科学的とも言えない乱暴な一律自粛要請で、たくさんの文化活動のお仕事が失われました。

ぼくは、初めてプラカードを持って都庁の前でサイレントスタンディングというデモ活動に参加しました。

デルタ株、そしてラムダ株の出現によってますます状況は厳しくなってしまいました。しかし、諦めてはいけないと思います。ぼくは現在、「耳なし芳一」という怪談のキングを自宅で動画制作しています。どれだけ社会や経済や人々の心が荒んでも、表現活動をしている者は、その活動を止めてはいけないと思います。

なぜなら、人間性が失われるかどうかの瀬戸際に希望となるものが、文化だからです。

思わず、真面目な思いを書いてしまいましたが、やはり表現者にとってはアウトプットする作品が全てです。これからも頑張りますので、宜しくお願い致します。

そして現在、週一でクラブハウスにて朗読の部屋を開催しています。毎週火曜日の深夜0時から30分間、古典怪談や漱石や乱歩といった文豪の怪奇短編を3〜4つ朗読しています。もし、よろしければぜひお越しください。

https://www.clubhouse.com/event/M14VAl01https://www.clubhouse.com/event/M14VAl01

電気怪談

新しいパフォーマンス、「電気怪談」です。

怪談の朗読と、電気楽器のループ演奏を組み合わせた1人演目です。

シリーズ化してゆきますので、どうぞ楽しんでいただければ幸いです。第1話は、日本の古い怪談「墨水」です。

出演予定の訂正

コンポジション1 : 水彩色鉛筆 173mm x134mm

こんにちは。きょうは活動予定の訂正のお知らせです。ストリートでのパフォーマンスは、東京都によるライセンス制度「ヘブンアーティスト」の活動の中で実施していましたが、コロナウィルスのため5/6まで一律活動不可となりました。ぼくのパフォーマンスも当分お休みです。この機会に、以前から興味があった色使いの研究をしたいと思います。みなさまもどうぞ、ウィルスにかからないよう気をつけてお過ごし下さい。では、また。

コロナウィルスによる出演予定の変更

東京都からの通達により、3/31まで全ヘブンアーティストの活動は、自粛となりました。ぼくの白リーマンも3/31に予定していました隅田川テラス(吾妻橋)での彫刻パフォーマンスを中止いたします。1日も早くいつもの日常が戻りますように。

新しいNENDO-MAN

こんにちは。コロナウィルスで大変な世の中ですが、僕は家に引きこもって新しいバージョンのネンドマンを製作していました。そして、この3連休の初日にお披露目できました。

頭部は、流木で出来ています。今月の初旬に鵠沼海岸に行って拾ってきました。LIVEでは、その上に紙粘土を盛り付けて、人の顔らしきモノを作ります。こんな感じです。

これを、LIVEで45分くらいで作ります。音楽はかけますが、ショウパフォーマンスにありがちな、派手な動きもキメポーズも無く、黙々と作ります。僕はこれを、

free style

と名付けました。

2013年に始めたネンドマンですが、その動機はパフォーマンスフェスティバルに出演するためでした。30分の枠で造形をショウとして見せるべく、似顔絵を描きエレキギターを弾き、12分くらいの造形時間でなるべくお客さんに似せた顔にすべく慌ただしく頑張ってました。

しかし、今回はそれらを全て捨てています。目的は、しっかりした造形物を作ることです。現場に立った時の自分のフィーリングと、その時の社会に対する自分の気持ちをそのまま「人の顔」の表情にします。これは、構成されたショウではなく、ほぼ即興のLIVE造形となる free style です。

またいつか、以前のようなショウ構成に戻る可能性がありますが、当分はこのfree styleで造形の力を深めたいです。しかし、お茶目なノリは失わずに続けたいと思います。(この写真のように、、)