このHPを最後に更新してから、8ヶ月近くが経ってしまいました。そのあいだ、コロナウィルスの感染拡大の影響で、ぼくもたくさんのお仕事を失い、しかし「電気怪談」やクラブハウスでの朗読ルームの開催など、新しい試みを続けてきました。
状況は、とても厳しくなってしまいました。
生身の肉体で、目の前のお客さんを相手に自分を表現する行為を仕事にしている全ての者にとって。
残念ながらハッキリしたのは、「クールジャパン」と言って、この国の文化活動の旗振りをしていた人たちの本心です。ここに記するまでもなく、およそ科学的とも言えない乱暴な一律自粛要請で、たくさんの文化活動のお仕事が失われました。
ぼくは、初めてプラカードを持って都庁の前でサイレントスタンディングというデモ活動に参加しました。
デルタ株、そしてラムダ株の出現によってますます状況は厳しくなってしまいました。しかし、諦めてはいけないと思います。ぼくは現在、「耳なし芳一」という怪談のキングを自宅で動画制作しています。どれだけ社会や経済や人々の心が荒んでも、表現活動をしている者は、その活動を止めてはいけないと思います。
なぜなら、人間性が失われるかどうかの瀬戸際に希望となるものが、文化だからです。
思わず、真面目な思いを書いてしまいましたが、やはり表現者にとってはアウトプットする作品が全てです。これからも頑張りますので、宜しくお願い致します。
そして現在、週一でクラブハウスにて朗読の部屋を開催しています。毎週火曜日の深夜0時から30分間、古典怪談や漱石や乱歩といった文豪の怪奇短編を3〜4つ朗読しています。もし、よろしければぜひお越しください。
https://www.clubhouse.com/event/M14VAl01https://www.clubhouse.com/event/M14VAl01