お知らせが遅れましたが、Youtube版電気怪談の新作をアップしました。
江戸・明治の古典怪談を、電気楽器の演奏を交えて現代語訳の語りでお届けするーーーそれが、僕の「電気怪談」ですが、今年から歴史の実話も取り上げています。こちらの動画では、斬首刑にあった新選組局長、近藤勇の死後のエピソードを取り上げています。
近藤勇は板橋で斬首刑にされました。ところが死後、その遺族の方々が刑場の埋葬地から首の無い勇の死体を密かに掘り出して、郷里まで運んでいたそうです。子母澤寛の「新選組始末記」に、勇の甥の勇五郎氏が語ったという逸話があります。その証言を元に、語り用のテキスト起こし、作曲、撮影編集まで全て一人でこなし、語り映像作品としました。
7分くらいの動画です。
こちらは、有名な龍馬暗殺事件を取り上げた作品です。
龍馬とともに凶刃に倒れた中岡慎太郎が、暗殺当夜の出来事を語るという構成です。中岡さんは、暗殺の二日後に亡くなっており、その間に土佐藩士の方々に暗殺の状況を語っていました。
どちらの作品も、僕自身が当事者になりすまして語るという仕掛けになっています。「葬送近藤勇」では勇五郎氏として、「龍馬暗殺」では中岡慎太郎さんとして語ります。
いずれも語りテキストは資料の証言に忠実に、ドラマ的演出は極力抑えて書きました。どちらもこだわって作った作品ですので、楽しんで頂けましたら幸いです。